top of page

​ロルフメソッドとは?

ロルフメソッドとは、アメリカの生化学者アイダ P. ロルフ博士によって創始された、姿勢の再構成と動きの再教育するためのボディーワークです。正式名称をストラクチャル・インテグレーション(Structural Integration:身体構造の統合)といいます。

​筋膜について

ストラクチャル・インテグレーションでは、主に「筋膜」という組織をターゲットにしてアプローチをしていきます。

筋膜とは、筋肉や内臓・骨・血管・神経などの身体器官を包み込み、身体全体を繋ぎ合わせながら、蜘蛛の巣のように身体中に広がっている支持組織です。筋膜によりそれぞれの形や位置を保持し、姿勢は形作られていると言えます。

また筋膜の約70%は水分である事が、筋肉やその他組織間で滑走する際に、より滑らかに動くことを可能にしています。

このように筋膜は、「姿勢」と「動く」ことに大きく関わっています。

日常生活でのストレス、昔の怪我、精神的なトラウマをなどにより身体構造の配列が崩れてしまう事が多いです。この身体構造の崩れを修正しようして筋膜は硬くなる・短くなるなどにより、どうにか身体を保とうと働きます。これにより筋膜に歪みが生まれていまします。

このままにしておくと、姿勢の崩れ・動きを制限する事となり、その人に定着し、その状態で人生を歩むことになります。そのような身体の状態では、エネルギー消費が多くなるだけでなく、やがて慢性的な痛みや不調へと繋がることとなります。さらに精神面へも影響する可能性があります。そして、配列の崩れた姿勢は重力の影響によりさらに崩れると、新たな不調が生み出されてしまいます。

​ストラクチャル・インテグレーションにより、筋膜を整え身体をバランスさせると、動きな滑らかとなり、動く事・生活する事に必要なエネルギーはより少なくすむでしょう。

​ロルフメソッド(SI)について

ストラクチャル・インテグレーションでは、手や肘を用いて主に筋膜に対して働きかけていきます。筋膜が本来の適切な伸長性や柔軟性、弾力性を取り戻していくように働きかけながら、身体の「中心垂直軸」を明らかにしていきます。

そして中心垂直軸の周りで身体をまとめ上げていく事で、重力が身体にとって敵から味方へと変化します。これにより、より楽に自由で効率良く身体は動き、その人の本来の可能性(より高い身体能力、より豊かな感情・感覚、自然治癒能力など)が表れてきます。

ストラクチャル・インテグレーション=身体構造の統合では、「真っ直ぐで水平な身体」を目指していきます。

ストラクチャル・インテグレーションにより「真っ直ぐで水平な身体」となると重力が身体全体を通り抜けるようになります。このようになると呼吸はより深くなって全身を巡り、動作はより軽く柔軟になっていきます。

さらに、身体面の変化は感情面・心理面へも影響する(前向きになる、自信を持つ、ストレスを感じる事が少なくなるなど)と言われており、何年・何十年も積み上げてきたもの、まとわり付いていたもの、固定概念などパターン化されていたものから解放され「本来の自分」が現れるでしょう。

​「本来の自分」が現れる事で、その人はより輝くまたは輝きを取り戻す事へ繋がっていきます。

ストラクチャル・インテグレーションを受けた方からは、健康状態や血液循環の改善、身体の不具合の緩和といった報告が寄せられています。(体験者の声はこちら

人には1人1人に個性があるように、ストラクチャル・インテグレーションでも誰もが同じ経過を辿る・結果になる事はなく、変化・恩恵も人それぞれ当然異なります。

 

自分自身の姿勢(脊椎・骨盤、関節の位置など)や重心の位置、歩き方などがどのように変化していくのか、どのように身体各部位が繋がりを持って動くのかなどに気付いて、この変化を楽しむということもストラクチャル・インテグレーションの醍醐味です。

イメージ画像

ストラクチャル・インテグレーションでは、このような事をベーシック10セッションと呼ばれる、アイダ P. ロルフ博士の考案した伝統的なレシピ(博士の遺した道しるべ)のもとで進めていきます。

ベーシック10セッションとは、「身体構造の統合」という目的に向かって毎回異なる内容のセッションを10回行います。10回で身体の浅層から深層まで全身を網羅して扱うようにセッションは成り立っています。(10セッションの内容はこちら

ストラクチャル・インテグレーションは治療ではありません。

​ストラクチャル・インテグレーションは、身体構造の統合により重力を味方にするための手助けとなるものと考えられます。人と重力の架け橋とも言えるでしょう。

​創始者アイダ P. ロルフはこのような言葉を残しています。

”ストラクチュラル・インテグレーションがもたらす福音とは次のようなものです。

​からだが適切に機能しはじめると、重力はその中を通って、流れゆくことができます。その時自然に、からだは自らを癒すのです。”  

アイダ P. ロルフ  翻訳:岡田 靖隆

※ストラクチャル・インテグレーションのより詳しい説明はこちら

JISIホームページ
bottom of page